【開催日時】2024年12月15日(日)
【会場】かりゆし病院検診センター
【参加人数】現地参加11名、オンライン参加28名
今回、大浜第二病院の島袋啓先生をお招きし、脳卒中後の姿勢・バランスの改善に向けた評価と介入について、実技も含めての講習会を行いました。八重山支部では初となるハイブリッドにて開催し、現地11名(県内会員11名)、オンライン28名(県内会員14名、県外会員14名)と、多くの方にご参加いただきました。脳卒中後の姿勢制御障害・バランス能力の低下は、歩行再建・ADL向上の阻害因子となります。その為、バランスの評価・姿勢制御への知識・アプローチは、理学療法を進める上でとても重要であると考えます。本講習会での座学では、基本的な姿勢制御の定義から始まり、バランスのメカニズム、 バランス戦略・構成要素の理解、姿勢制御とバランスの評価を踏まえ、バランス評価からの解釈をわかりやすくご教授いただきました。また、島袋先生が行っている重心動揺計を用いた研究内容を動画や客観的データでわかりやすくご教授もあり、とても有意義な講義でした。実技時間では、実際のバランス練習や重心移動の促通法を丁寧に指導していただき、明日からの臨床場面に繋がる内容でした。姿勢制御には安定性と定位の2つの役割が存在し、どちらの障害でも姿勢制御障害が生じること、バランス評価ではパフォーマンスだけでなく、どの構成要素がバランス障害に影響しているのかを評価すること、アウトカムの改善だけでなくADLにどのように反映されているかを検証していくことが重要であることをご教授していただきました。反省点として、八重山支部で初のオンライン開催であり、想定されていた時間通りに開催できなかったことがあり、今後の改善点と考えています。(石垣 司 医療法人上善会かりゆし病院所属)