朝晩は少し暑さも和らいだ9月7日(土)に理学療法マネジメント沖縄塾を開催しました。今回は各職域から11名の方に参加いただきました。中央研修会を受講した各職域の世話人による先進施設での取り組みの紹介やグループワークを通してお互いで意見交換しながら「管理」や「マネジメント」について、一緒に考えました。コーディネーターの真栄城健さん(若松病院)の問いかけに真剣に向き合いながら、日頃の業務や部署、施設などに照らし合わせて考えをまとめていくことで楽しく、そして有意義な時間となりました。これから理学療法の発展や啓発のため、協会や支部活動での活躍が期待されます。次年度以降も継続して開催する予定ですので、まだ受講されていない会員の皆様は是非次回ご参加ください。(事務局長 城間定治)
【愛聖クリニックデイケアセンター 神山 夢乃】
私は今年の四月から通所リハビリの管理業務を行うようになりました。管理業務はこれまで行っていた理学療法士としての業務とは異なる点も多く、困惑や悩みも多かったため、日々の業務を行う上でのヒントを得ることができたら思い、今回の研修に参加しました。
研修では、現在の社会背景から理学療法士に求められることを各領域別に学ぶことができました。
どの領域においても理学療法士としての専門知識だけでなく、社会保障や地域資源など自分達を取り巻く環境について広く視野を持ちつつ、組織を運営する一員としてマネジメントや経営などの知識も深めていく必要があると感じました。
ディスカッションでは管理職の先輩方が日々の業務において考えていることや組織をマネジメントするに当たり心がけている事などを知ることができ、大変有意義でした。また、マネジメントは「繋げて向上させていく、成果を上げることが目的」という事で私も通所リハの管理職として、社会や地域からどのような成果を上げることが求められているのか、またその成果を上げるためには職員のモチベーションをどのように高め、やりがいある職場にしていくか、今後も情報収取を行いながら考えて行動していきたいと感じました。
【琉球リハビリテーション学院 林 敏彦】
管理者とは何か、リーダーの役割とは何かに自問自答していた私にとって、今回の研修会に参加した後、もやもやしていた霧が晴れるような思いをもたらしてくれた。その要因になった内容を紹介したい。
1つ目の情報:思考のみえる化
新人スタッフを含め、職員が現在行っている業務内容に対して何を考えているかを整理して共通理解をするためのツールである。フレームワークを使用した気付きや思いを文字化してリーダーとスタッフの相互理解を深めるものとして思考のみえる化は重要であると感じた。
2つ目の情報:教育カリキュラムやキャリアパスの可視化
新人教育カリキュラムを整理し、教育への取り組みを明確にして可視化することにより、本人のやる気と私生活を含めたキャリアの向上へのスケジュールを立ててもらう。
また、グループディスカッションを通して、「マネジメント」と「管理」の違いや「マネジメント」と「リーダーシップ」について各施設の職員と話し合いをできたことはとても貴重な時間となった。
最新の情報共有と自己分析を含めた言葉の定義についてあらためて整理ができたことは、今後のマネジメント「管理」について大きなヒントをいただいた。
皆さんはロダンの考える人について、どれだけの知識がありますか。私は今回の研修を受けて、ロダンについて勉強をしてみたくなりました。事務局長の城間先生をはじめ、スタッフの皆様、参加者の皆様本当にありがとうございました。
【南部徳洲会病院 島田 将尚】
現在の職場では、中間管理職としてスタッフをまとめ、業務管理について任せられている中、指示出しや指導について悩むこともあり、今回、初めて理学療法マネジメント沖縄塾に参加させていただきました。実際にグループ学習では「マネジメント」や「管理」などについて考えさせられ、管理者に必要な知識や能力、姿勢について学ぶことができました。 また、研修会参加者も似たような悩みや共感できるような立場の方が多く、意見を出し合うことで自分の立ち振る舞いについても振り返ることができたと思います。今回のことを職場に持ち帰り、患者・利用者への治療に結び付けるように後輩の育成や指導に取り組んできたいと思います。
【沖縄リハビリテーションセンター病院 武村奈美】
管理者としての職務を一部担わせていただいている中で、「マネジメント」・「管理」ということを意識する機会は普段から持っているつもりでした。今回の研修会において、同じような経験をもつ参加者の方々と考え言葉に表していく中で、まだまだ自分のものとして落とし込めていなかったことを実感し、必要性を再認識する場となりました。また、同じ分野で活躍されている方と交流を持てたこともあり大変貴重な場となりました。これからの地域社会とのかかわりの中で、自施設をしっかりと運営し理学療法展開していくためにも、管理者としてもっと外部とのつながりを持つ必要性を感じています。今回の協会指定管理者研修をきっかけにし、情報交換できる場での関わりを通して視野を広げていけたらと思います。