デフバレーボール世界選手権2024が6月21日〜30日に豊見城市民体育館で開催されました。
当協会の会員がチームトレーナー、大会救護として活躍しましたのでレポート致します。
全日本デフバレーボール 代表トレーナー
西原 翔太 会員
全日本デフバレーボール 大会救護
上間 敬志 会員
知花 亜希子 会員
大城 和 会員
知花 誠眞 会員
◉代表トレーナーとして活躍した西原翔太会員(沖縄統合医療学院)コメント
教員をしながらスポーツトレーナー活動も行っており、デフ(聴覚障がい)バレーボール日本代表男子チームのヘッドトレーナーをしています。 世界選手権には県PT協会からも毎日1〜2名のPTに来ていただき、大会医療スタッフとしてのサポートや日本代表チームでの動きなども見てもらえる事ができたかと思います。日本男子チームは6位の結果でしたが、2025年東京で行われるデフリンピック(聴覚障がい者のオリンピック)に向けて毎月国内合宿があるので、引き続き理学療法士としてスポーツトレーナーとして出来るサポートを行っていきたいと思います。
◉大会救護として1番多くサポートした上間敬志会員コメント
今まで様々な競技の大会医療サポートに入ってきましたが、今回初めて国際大会のサポートに参加させていただきました。 どの大会でも選手や指導者だけでなく大会運営の役員やボランティアなど様々な人が関わってきますが、今大会は通訳と手話通訳がいるのが大きな特徴だと感じました。 迅速に選手に対応するために、医療チームでは対応の際の流れなどを打ち合わせておくのですが、国際大会では通訳を介して、今大会はさらに聾の選手のため手話通訳も介して対応することになり、医療チームがかけつけても意思疎通が出来なくて通訳を呼びに行くという場面がありました。 あらかじめ想定して、通訳の人たちとも打ち合わせをしておくべきだったと反省しております。 大会規模が大きくなるほど想定しなければいけないことは増えると思うので、今回の経験も活かして今後の活動時により良いサポート体制をとれるようにしていきたいと思います。
◉大会準備にも貢献した知花亜希子会員(同仁病院)コメント
これまでも大会の医療サポートの経験はありましたが、今回は初めて国際大会の医療サポートに携わる事が出来ました。 まず私が1番はじめに考えた事は、医療サポーター同士の連携でした。 今回は沖縄県理学療法士協会だけでなく、医師や看護師、医療養成校の学生などが協力して、医療サポートを実施する事になっていましたので、事前に役割の共有が必須になってきます。そのため、医療サポートの統括である医師と連絡を取り、医療サポートスタッフ全体でミーティングを実施し、大会での役割などを共有して、大会に臨みました。 事前準備の甲斐もあり、大会期間中に大きなトラブルも無く、対応する事が出来ました。当日もそれぞれのスタッフが臨機応変に対応して頂き、とても頼もしかったです。 スポーツ現場での活動を開始して17年が経ちますが、まだまだ初めて経験するも多いです。似た様な場面はあっても、1度として同じ場面はありません。どんな場面でも対応出来るよう、これからも頑張っていきたいと思います。
◉初めての帯同を経験した大城和会員(ちゅうざん病院)コメント
今回初めて大会の医療サポートに参加させていただき、とても貴重な経験をさせていただきました。 医師や看護師、ボランティアの方々、理学療法士の先輩方が熱心に指導してくださり、初めてで緊張していた私でも、安心して医療サポートに参加することができました。 また、私達が学生の頃にのびのびスポーツができていたことは、このようなサポートがあったおかげだと気付きました。 私はこの春から病院に就職しました。病院で理学療法士として働きながらも、スポーツに携われる方法はたくさんあることを知れました。 理学療法士としての働き方は、色々な道や形があると思います。病院内だけでなく、外部に出て活動することで、多くの方々と関わり、地域に貢献できる理学療法士に近付けたことを誇りに思います。 私はこれからも、スポーツにも沢山携わり、沖縄の子供達やスポーツをする方々に貢献できる理学療法士を目指して頑張りたいと思います。
◉知花誠眞会員(宜野湾記念病院)コメント
今回初めてのデフバレーという競技に実際にサポートとして参加しました。 本当に貴重な時間を経験でき、また、自分の将来に活かしていきたいと思います。 デフバレーは耳に傷害を負った方が行っており、手話とかを覚えないと会話できないのかなと心配もありましたが、選手たちは話している相手の口元を見ると言っており、口元の動きでも会話ができるんだととてもすごいと感じました。 また、今後もいろいろなスポーツのサポートをしていきたいと思います。 貴重な時間をありがとうございました。