公益社団法人 沖縄県理学療法士協会
会長 末吉 恒一郎
公益社団法人沖縄県理学療法士協会代表としてご挨拶を申し上げます。
当協会は、沖縄の復帰間もない昭和49年に琉球大学保健学部附属病院の一人の理学療法士から出発しました。
その後、徐々に会員も増え本協会は組織体制の構築にあたりました。
平成4年1月には、全国の都道府県理学療法士会の中で4番目に社団法人(会員数134名)を取得しました。
その当時の理学療法士の熱意と苦労に対し、改めて敬意を表します。
そして、平成24年4月に公益社団法人を取得し、現在に至っております。
また、理学療法士の養成施設におきましては、平成元年に県内で初めて沖縄リハビリテーション学院(現沖縄リハビリテーション福祉学院)が開校し、平成14年に琉球リハビリテーション学院(現金武校)、令和元年に沖縄統合医療学院、令和2年に琉球リハビリテーション学院那覇校、がそれぞれ開校されました。
ここ沖縄の地に理学療法士の教育機関が誕生したことは、沖縄県の医療・福祉・保健にとって大きな変遷の時代を迎えることとなり、人材供給が促進されることにつながっております。
平成28年からは地域包括ケアシステム構築に向けた受託事業を県、市町村から受け、地域共生社会の実現に向け様々な事業を展開するようになりました。
人生100年時代の今、私たち理学療法士に求められることは多岐にわたることと考えております。
我が国における少子高齢化への加速は人口減少の社会変動、生産人口の減少へつながり、人類がいまだ経験したことのない社会がもう目の前にきています。こうした近未来の劇的な社会情勢の変貌は医学界においても疾病構造の変化等様々な影響が予測され医療現場においてはその専門的対応の変化が強く求められることが予測されます。
私たち理学療法士協会は、今後も理学療法を通して病気や外傷等により、生活を送っていく中で不自由を感じている方や高齢者または、そのご家族の生活をより良くしていくこと、そして病気や外傷等を予防するための理学療法を実行していきたいと考えています。
最後に当会はまだまだ未熟な団体ではありますが、各関係団体のご協力とご指導を賜り、沖縄県の医療・福祉・保険、そして介護予防や健康増進に寄与できるよう努力してまいりたいと思っております。
何卒、より一層のご理解とご支援をよろしくお願い申しあげます。
令和6年6月吉日