令和元年6月22日~7月21日の日程で第101回高校野球選手権大会 沖縄大会への医療サポートを行ないました。全試合数63試合に対し35試合を延べ47名(17病院・クリニック) 認定38名・日、未認定7名・日で対応いたしました。
開催初日から雨天による日程の変更があり、平日開催が28試合行われたため、サポート調整ができない状況になってしまいました。
対応件数は、選手27件、観客6件、その他2件、合計35件でした。対応事例では、多い順に痙攣21件、脱水14件、打撲5件で熱中症関連の選手のトラブルが多くみられました。
<対応事例>
痙攣(下肢)18件、脱水14件、打撲5件、めまい3件、痙攣(全身)3件、痛み2件、出血2件、その他 腹痛、立ち眩み、しびれ(上肢)体調不良、頭痛、切傷、吐き気、貧血、おう吐、抜歯、発熱、(複数回答あり)
<対応内容>
RICE処置17件、飲水指導17件、ストレッチ12件、アイシング12件、マッサージ6件、テーピング3件、経過観察(バイタルチェック)、止血、救急搬送2件(複数回答あり)
熱中症の予防対策では、各チームが取り組んでいますが、試合前の熱中症への注意喚起や高野連からの経口補水液の促し等々が試合前に各チームに配布される取り組みも始まりました。しかし、下肢の痙攣によって交代を余儀なくされる選手も多くみられましたので、今後も継続して熱中症対策や試合前の声掛け、試合途中の声掛け等の指導も検討していきます。
また、記録者による内容のばらつきの解決や分析を焦点においた記載用紙も検討していきたいと思います。
(スポーツ事業部 牧門 武善)