4月13日~18日の期間に5支部においてネットワーク会議が開催されました。協会活動の計画や報告をもとに、支部連絡会議で支部の課題や取り組みについて多くの意見や検討が行われました。特に我々会員のキャリア形成に関わる生涯学習システムや人材育成という観点から養成校指定規則変更に伴う臨床実習指導者研修会については施設の規模や勤務する理学療法士の数の関わらず重要なこととして議論されました。1人職場や病院以外のクリニック、介護老人保健施設などに勤務する会員の皆さんにはぜひ知っていただきたい内容ですので次回の開催時には是非参加してほしいです。
今年度の第2回ネットワーク会議は秋に開催する予定です。次年度以降はネットワーク会議としてはなくなり、支部での支部連絡会議として機能しますので、積極的な参加と活発な活動を期待しています。
(事務局長・協会指定管理者世話人(総括) 城間定治)
【ネットワーク会議内容】
(1)支部別会員動向説明
平成30年3月31日 | 平成31年3月31日 | 増減数
(前年比) |
増減率
(前年比) |
||
会員数 | 割合 | ||||
北 部 | 123 | 141 | 9.39 | 18 | 14.63% |
中 部 | 609 | 630 | 41.97 | 21 | 3.45% |
南 部 | 525 | 523 | 34.84 | -2 | -0.38% |
宮 古 | 26 | 26 | 1.73 | 0 | 0% |
八重山 | 17 | 19 | 1.27 | 2 | 11.76% |
自 宅 | 158 | 149 | 9.93 | -9 | -5.70% |
連絡不能者 | 22 | 13 | 0.87 | -9 | -40.91% |
総会員数 | 1480 | 1,501 | - | 21 | 1.42% |
(2)平成31年度事業計画
(3)新生涯学習システムに関する説明
(4)指定規則改定について(教育学術局)
(5)第20回沖縄県理学療法学術大会開催日について
(6)介護予防事業「シルバーリハビリ体操」
(7)理学療法週間・介護予防健康推進キャンペーン・県民健康フェア
(8)スポーツ関連事業について
(9)沖縄県リハビリテーション専門職協会活動報告
(10)人材管理状況について
○専門・認定理学療法士状況
・認定理学療法士 41名(脳卒中14名、運動器10名、循環9名、呼吸5名、代謝1名、
地域理学療法4名、介護予防3名、補装具1名、臨床教育1名)
・専門理学療法士 12名
(基礎1名、神経1名、運動器4名、内部障害2名、生活環境支援3名、教育・管理3名)
○協会指定管理者の状況
【統 括】城間定治 【教育機関】久高将臣
【急性期】神谷喜一・玉城すみれ・上地一幸 【地域包括ケア】恩河匠・屋嘉宗浩
【回復期】真栄城健・徳元 亮太 【生活期】座波信司・上地誠之・松川英一
・協会指定管理者(初級)取得者: 84 名 協会指定管理者(上級)取得者: 27 名(11)支部への事業移管の進捗について
(12)政策活動委員会の活動について
※前半は上記内容の説明、後半は支部連絡会議を実施。
北部支部 支部長 下門龍生 (もとぶ野毛病院)
平成31年4月18日(木)19:00~21:00 北部地区医師会病院 参加者27名( 9施設)
今回の支部ネットワーク会議では、事業運営を協会主体から支部主体へ移管し、支部活動の活発化、という事を念頭に置き参加し、司会もさせて頂きました。会議冒頭の会員動向説明の中で、年々会員数の増加、社会情勢と共に、より地域での問題や課題を把握し、その地域の特徴を生かした事業展開をというお話がありました。私が北部支部長を勤めて3年目になりますが、まだまだ地域との関りが少なく、様々な機関との連携が不十分である事を痛感されられました。
教育学術局からは新生涯学習システムについて、現行制度の問題点や新システムの目的や概要図、イメージ図を見ながらわかりやすく説明して頂きました。新人の前期、後期研修、ジェネラリスト育成等、研修時間の大幅な増加等、医療広告ガイドラインの基準に達するまで、制度を詰める事で、会員のモチベーション維持、理学療法士全体の質の担保に繋がると感じました。その他、指定規則の改定や第20回沖縄県理学療法学術大会について、理学療法フェア、県民健康フェア、スポーツ関連事業、政策活動委員会などのお話がありました。
総括として、会員動向説明でもありましたが、県内だけでなく、全国的に理学療法士の数が増え、希少価値が薄れていく中で、社会情勢も踏まえながら、支部活動を通して、自分が住む地域の問題、課題を把握、解決する事で、自分達が暮らしやすい、地域作りに参画していけなければならないと感じました。
中部支部 支部長 安里幸健 (中頭病院)
平成31年4月15日(月)19:00~21:00 中頭病院 参加者36名(21施設)
支部への協会業務移管を前に協会からの説明や支部担当者から支部会員への説明や意見を聴取する上で非常に重要な会議になりました。回を増すごとにこれまでに参加のなかった施設からの参加も増えてきており活性化の足音を感じるところです。
中部支部は他支部に比較し最も会員数が多い支部になりますので理屈上は組織化はしやすいことが考えられます。ただし、今のところ、担当者4名で運営している現状あり、各施設会員の協力がこれから益々重要になってきます。そんな中、支部内担当者選出の議題でも協力を示してくれた施設や積極的に意見アドバイスなどが聴かれ、これまでの支部運営から1段階ステップアップした様に思われます。
年度内に組織化を強化していきたいので中部支部各施設会員の皆様ご協力お願いします。
南部支部 支部長 城間俊充 (南部病院)
平成31年4月16日(火)19:00~21:00 豊見城中央病院 参加者29名(23施設)
今回の会議では、今年度事業計画内容や今後導入される新生涯学習システムなどについて詳しい説明がなされました。新生涯学習システムについては、現行制度の問題点や新システムの目的などが詳しく説明して頂き、今後の支部への事業移管に向け、支部連絡会議での所属会員の積極的な協力体制の呼びかけ、ネットワークを強固に連携していく事など情報共有していく方針を確認する事ができ有意義な会議となりました。さらに、日本・沖縄の理学療法士会員数も年々増加しており、地域単位での問題点の抽出・課題解決が急務となっており、会員の動向を鑑みての沖縄県理学療法士協会としての今後の展望・施策などの方向性を確認することができました。
南部支部会員は県内では中部に継ぐ会員が所属しており、今後は市町村単位での細分化になることで情報を密に連携し、専門職としての立場を高めながら地域の活性化に寄与できればと感じました。今後も支部会員の皆さんと協力しながらしっかりとネットワークを構築していきたいと考えます。
宮古支部 支部長 砂川真利香 (介護老人保健施設 栄寿園)
平成31年4月13日(土)14:00~17:00 下地診療所デイケアセンター 参加者16名(8施設)
ネットワーク会議では、会員動向や今年度施策および事業計画、また、これから導入される新生涯学習システムや指定規則改定等についての説明がされました。時代の変化に合わせ、沖縄県理学療法士協会としても施策を講じていることが分かりました。
支部への事業移管に向け、ネットワーク会議の中で支部連絡会議も開催し、宮古支部の各局担当者より、昨年度事業報告と次年度事業計画の報告がありました。また、宮古支部では、宮古島市の地域ケア会議やいきいき百歳体操、専門職相談等の総合事業に積極的に関わっており、島内における地域に関わる人材育成やボトムアップの研修会等の企画についても話し合いを行ないました。支部から担当局への提案もあり、途中、理事のお二人からご助言を頂きながら進行しました。事前に調査した島内のリハビリ人材や施設資源の一覧表も配布し、島内の資源情報を共有する事ができました。
宮古支部会員26名と少ない人数ではありますが、少数だから出来る事、離島だから出来る事を共有し、更に連携を図りながら、地域の専門職としての立場を高めていくきっかけとなる会議となりました。
八重山支部 支部長 牧之瀬七恵 (介護老人保健施設 いしがき太陽の里)
平成31年4月14日(日)14:00~17:00 沖縄県立八重山病院 参加者8名(6施設)
支部連絡会議では昨年度事業報告、今年度事業計画案、支部活動の現状について意見交換を行いました。八重山支部は会員数が少ない中、多くの事業を担っています。今後も事業を無理なく継続できるように人材育成を図りながら、各施設会員と顔の見える中で連携を取れるよう密に情報交換などを行っていきたいと感じました。今後の支部活動の在り方など、大きく変化していく中で安心した土台作りが重要だと思います。現在は少しずつではありますが、若手セラピストの協会活動参加も増え、支部運営委員を中心に情報共有が密になってきています。限られた人材の中で土台づくりを行い、会員が安心して事業に参加できるように取り組んでかなければと思いました。