日時:2024年8月31日
会場:中頭病院
今回は高校野球秋季大会の事前講習期ということで、対面講習で開催しました。最初の2時間は座学での講義で、まずは新垣先生より、去年の秋季大会や今年の夏季大会の結果報告などをして頂きました。今年の夏季大会はかなり暑く、例年を上回るWGBTと応急対応件数でした。やはり熱中症様症状を呈する選手が多く、実際の受傷場面なども共有しながら、秋季大会に向けてのサポートイメージを膨らませていきました。
続いては田本先生より、搬送方法やRICE処置についての講義をして頂きました。搬送方法では、実際の球場は担架やバックボードでの搬送となりますが、ヒューマンキャリーの方法などの紹介もありました。実際に担架などがない球場や、入らない場所などもあると思うので、そのためにヒューマンキャリーの練習も必要ではないかと、個人的には考えました。搬送方法の講義を踏まえ、実技では頭部デッドボールを想定して、頭頸部固定からバックボードに乗せ、搬送するまでの一連の流れをロールプレイしました。搬送の際などは、現場では理学療法士がリーダーとなり、周囲の人に指示しなければならないため、日頃から常に練習をしておく必要があります。
最後にRICE処置の実技を行いました。今回は肩関節を痛めた想定で、アイシングを肩に固定し、三角巾での固定まで実施しました。肩関節のアイシングや三角巾の固定はなかなか難しいため、これも日頃から練習し、慣れておく必要があります。
今回の事前講習会が対面で出来た事で、秋季大会の現場サポートのイメージもしやすかったのではないかと思いました。やはり、今回やったことは何度も何度も繰り返して練習し、何も考えなくても出来るくらい体に覚えさせる事が大事だと思いました。秋季大会も選手たちのサポートが出来るように頑張っていきたいと思います。