事業報告_第3回理学療法講習会

今回、広島大学病院の對東俊介先生を招聘し、集中治療領域の理学療法に関する講習会を行った。集中治療領域から開始される、早期理学療法・早期リハビリテーションは、この15年程でトップジャーナルにおけるエビデンス発信や、ガイドラインでの推奨項目が急激に伸びた領域である。発展の早さと領域の難解さから、日本も例外でなく、世界でも人材育成が追いついていない分野でもある。 　對東先生は、理学療法の範疇を超え、医師を含むデータチームも国内で牽引し、臨床はもちろん医学全般の発展に関与している稀有な先生である。しかし、その謙虚な人柄から信頼も絶大で、本講習会における講義でも基本的なバイタルサインの解釈や臨床応用、最新の早期理学療法トピックまでを大変分かりやすく講義いただいた。オンラインという特性上、気難しい内容では、うたた寝をする方増える傾向にあるが、当日はその気配がなかった。事後のアンケートでも、これまでの臨床解釈が変わった、明日から意識と患者還元ができそうなど、満足度も大変に高かった。 　若干の反省点は、県外参加者に比べ、県内からの参加などが少なかった点は、広報など今後も工夫をこらしていきたいと感じた。 教育研修支援部担当理事　安村大拙（那覇市立病院）