【開催日時】2025年2月6日(木)19時~21時
【場所】オンライン開催
今回の研修会は、地域ケア会議について二つの重要な視点を提供することを目的に企画しました。一つは運営側の視点(新垣盛宏先生担当)、もう一つは理学療法士の参加者としての視点(金城芙由子先生担当)です。この二面的アプローチにより、参加者のスキルアップに繋がることを期待しました。
事前アンケートでは、多くの会員が地域ケア会議への参加経験がないものの、強い興味を示していることが判明しました。この情報を金城芙由子先生と共有し、講義内容に反映していただきました。その結果、参加者からは「金城さんの意識していることが分かりやすく伝えられ、参加時の心構えができそうです」や「ケア会議でのPTの役割が明確に説明され、大変勉強になりました。総合事業についてさらに学びを深めたいと思います」といった前向きな感想が寄せられました。
運営側からの意見は特に貴重でした。ある参加者は「助言者として参加する度に悩むことが多かったが、今回の視点を自分のこととして振り返り、さらなる自己研鑽を続けたいと思いました。また、所属病院での介護保険申請の課題について、院内での理解を深めるための情報発信をしていきたいと感じました」と述べており、研修の有用性が確認されました。
参加者は26名であり、事後アンケートでは、全ての回答が「満足」または「非常に満足」を示し、研修会が非常に有意義であったことが確認されました。地域ケア会議への関心の高さを踏まえ、今後の課題として地域ケア会議をよりオープンな場にすること、各市町村での活動状況や活躍している人材の情報をリ専協と協力してまとめることを認識しました。これらの取り組みにより、地域ケア会議の理解と参加を促進し、地域包括ケアシステムの更なる発展に貢献できると考えています。
本研修会を通じて、参加者の地域ケア会議に対する理解が深まり、今後の積極的な参加や貢献への意欲が高まったことは大きな成果といえます。今後も継続的に同様の機会を提供し、理学療法士の地域包括ケアシステムにおける役割を強化していくことが重要だと感じました。